地震火災について

大規模な地震が発生した際には、同時に多くの場所で火災が発生する恐れがあるため、消防車等が足りず消火活動が困難な状態となり、住宅密集地などでは大規模な火災につながる危険性が高くなります。このため、地震火災の予防が極めて大切となります。

また、近年の大規模な地震発生時には、電気が原因の火災が多く発生しています。2011年3月11日に発生した東日本大震災による当組合管内で発生した火災でも、原因が特定されたもののうち過半数が電気に起因したものでした。

通電火災について

地震に伴い、大規模かつ長時間に及ぶ停電が発生しており、停電からの復旧後の再通電時に出火する、いわゆる「通電火災」の発生が懸念されています。
このような「通電火災」が発生した場合、住民が避難所などへ避難しており、出火時の初期消火が行えないといった恐れがあります。
どのようにして「通電火災」が発生するのか、例は次のとおりです。

地震発生時

  • 転倒した家具の下敷きになり損傷した配線などに再通電し、発熱発火する
  • 落下したカーテンや洗濯物といった可燃物がヒーターに接触した状態で再通電し、着火
    する
  • 転倒した照明器具(白熱灯など)が可燃物に接触した状態で再通電し、着火する
  • 水槽が転倒し露出した観賞魚用ヒーターに再通電し、周囲の可燃物に着火する
  • 再通電時に発生した電気的火花により、漏れ出たガスに引火・爆発する

津波等風水害発生時

  • 家屋への浸水や雨漏り等による、電化製品の損傷により、再通電時にショートが生じ
    発火する
  • コンセントに水分が付着し、再通電時にトラッキングが生じ発火する
    ※トラッキングとは…コンセントとプラグの隙間に埃などが溜まり、そこに水分が加わることでプラグの刃の間で火花放電が発生し、プラグの刃の間に「トラック」と呼ばれる電気の道をつくり、そこから放電を起こし発火する現象。

地震火災を防ぐ主なチェックポイント

地震火災を防ぐために日頃行なっておく対策や地震発生後の行動を確認してみましょう。

事前の対策

  • 住まいの耐震性を確保する
  • 家具等を固定し、転倒防止対策を行う
  • 感震ブレーカーを設置する
    ※感震ブレーカーとは、地震等の大きな揺れを感知すると自動的に電気を遮断する機器
  • ストーブ等の暖房機器の周辺は整理整頓し、可燃物を近くに置かない
  • 住宅用消火器等を設置し、使用方法について確認する
  • 住宅用火災警報器(連動型住宅用火災警報器などの付加的な機能を併せ持つ機器を
    推奨)を設置する
  • 地震直後の行動について玄関等に表示し、常日頃から確認する
  • 耐震自動消火装置の付いた火気設備を設置する
  • カーテンや寝具等は防炎性能を有するものを使用する

地震直後にとるべき行動

  • 停電中は電化製品のスイッチを切るとともに、電源プラグをコンセントから抜く
  • 石油ストーブやファンヒーターからの油漏れの有無を確認する
  • 避難するときはブレーカーを落とす
    ※平時から忘れないよう、玄関ドア等に「避難時ブレーカー断」等の表示をしておく

地震からしばらくして電気やガスの復旧、避難から戻ったらとるべき行動

  • ガス機器、電化製品及び石油器具の使用を再開するときは、機器に損傷がないこと、近くに燃えやすいものがないことを確認する
  • 再通電後は、しばらく電化製品に煙やにおいなどの異常がないか注意を払う
  • 浸水等により一度水に濡れた電化製品は使用しない

日頃からの対策

  • 自分の地域での地震火災による影響を把握する
  • 消防団や自主防災組織へ参加する
  • 地域の防災訓練へ参加するなどし、発災時の対応要領の習熟を図る